川崎・多摩川の河川敷での悲惨な事件から、4ヶ月以上が過ぎました。上村遼太君あてに河川敷にたむけられた献花や供物は、6月末で撤去されました。
この事件が起こる2ヶ月ほど前にも、多摩川のすぐ近くの、鶴見川の河川敷で、似たような事件は起きていました。17歳の少年が友人から暴行を受け、放置され、帰らぬ姿でみつかったのです。
同じ時期に、こんなニュースもありました。川崎の中学生たちが、『バベルの学校』というドキュメンタリー映画の吹き替えに挑みました。
****************************************************************
『バベルの学校』(La cour de Babel/ 2013年/仏) その2
—吹き替えに挑む川崎の中学生たち—
—吹き替えに挑む川崎の中学生たち—
ネオナチからの迫害を逃れたユダヤ系のこども。
拒否する権利もなく、性器切除を受けなければならないこども。
母親と10年もの間、離れて暮らさなければならなかったこども。
この映画では、フランスに救いを求めてやってきた、さまざまな国のこどもたちの学校生活が描かれる。
(c)pyramidefilms
これは、フランス・パリにある学校の話だけれど、仲間たちと笑い、泣き、怒り、語り合い、感動し、ともに歩んでいく姿は、日本のこどもたちも何も変わりはない。
2014年6月のフランス映画祭で日本でのプレミア上映が行われ、2015年1月から渋谷のアップリンクで上映が始まった、ドキュメンタリー映画『バベルの学校』。この映画の、バリアフリー版が製作された。
製作の中心となるのは、ボランティア団体City Lights。
視覚障害のある人たちにも作品を楽しんでもらおうと、こどもたちのフランス語の台詞が、日本のこどもたちによって吹き替えられた。
吹き替えに挑んだのは、川崎市立枡形中学校のこどもたち。3月26日、27日に読み合わせを行い、3月28日にスタジオ収録を終えた。演技指導は、バリアフリー活弁士の檀 鼓太郎さん。視覚障がい者も声優ボランティアとして参加した。
この『バベルの学校』バリアフリー版は、2015年7月11日(土)、東京・多摩市の永山公民館ベルブホールでも上映される。(☆13:00から行われる第2回上映)
自分たちの力で学び、理解しようとするこどもたちを、心から応援します。
上村遼太君たちにも、このメッセージが届きますように。
<本ブログ内リンク>
『バベルの学校』その1
<関連リンク>
シティライツ
『バベルの学校』公式サイト
監督:ジュリー・ベルトゥチェリ
編集:ジョジアンヌ・ザルドーヤ
オリジナル音楽:オリヴィエ・ダヴィオー
サウンド:ステファン・ブエ、ベンジャミン・ボベー
ミキサー:オリヴィエ・グエナー
制作:Les Films du Poisson、Sampek Productions
共同制作:ARTE France Cinema
配給:ユナイテッドピープル
原題: La Cour de Babel
後援:在日フランス大使館/アンスティチュ・フランセ日本
フランス/2013年/フランス語/89分/1.85:1/カラー/5.1ch/ドキュメンタリー
0 件のコメント:
コメントを投稿