2017年7月19日水曜日

ドゥミとヴァルダ、幸せについての5つの物語


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今年のパリ祭は大きな事件も事故もなく、無事に終わったようです。
かつて、この日が近づくとわけもなく嬉しい気分になる私でしたが、この数年は、この日が何事もなく終わることに安堵するようになりました……


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《特集上映》ドゥミとヴァルダ、幸せについての5つの物語
(JACQUES DEMY et AGNES VARDA: 5 FILMS sur le bonheur)

 古くなったもの。時間が経ったもの。
 そんなものがむしょうに恋しくなることがある。
 ダイヤル式の黒電話。
 100年近く前のジャズ。



少し色が変わった分厚い本。古いものには、古いものにしかない味がある。
少しずつ色あせていく藍染めのような風合い。
ノスタルジイと安堵感の混ざり合った優しい刺激……

ジャック・ドゥミとアニエス・ヴァルダの映画は、私たちをそんな世界にいざなってくれる。ヌーヴェルヴァーグを率いた2人は、活躍当時、多くの映画人に影響を与え、多くの映画ファンを喜ばせた。そして時代が経った今も、私たちに「古きよきもの」に対する静かな感動を届けてくれる。

ジャック・ドゥミ監督による『ローラ』と『天使の入江』、そしてアニエス・ヴァルダ『ジャック・ドゥミの少年期』、『5時から7時までのクレオ』、そして『幸福』。この映画を見ようと涼しい映画館に入るときの気持ちは、宝石の入っているオルゴールをそっとあけるときのような気持ちと似ているような気がする。





7月22日(土)より、シアター・イメージフォーラムほか全国順次公開
配給:ザジフィルムズ




<本ブログ内リンク>

『ローラ』(LOLA

<関連サイト>

シアター・イメージフォーラム作品紹介ページ

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