2016年11月21日月曜日

『ビフォア・サンライズ 恋人までの距離(ディスタンス)』 ( BEFORE SUNRISE)

リチャード・リンクレイター監督の最新作、『エブリバディ・ウォンツ・サム!! 世界はボクらの手の中に』の上映が、首都圏で始まっています。
彼の作品のすべてに流れる普遍的なテーマは、言葉で表現するのが難しいから、だから、ぜひ映画を直接見てほしい、と思ってしまいます。
彼の過去作品、「ビフォア」シリーズをご紹介します。

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『ビフォア・サンライズ 恋人までの距離(ディスタンス)』
(原題: BEFORE SUNRISE/ 1995年米)

「神様は、人の心の中にいるのではなくて、人と人とのわずかな透き間に存在するの」
セリーヌ(ジュリー・デルピー Julie Delpy)がジェシー(イーサン・ホークEthan Hawke)をまっすぐにみつめる。そして、お互いに理解しよう、分かち合おうと努力することこそが、この世の魔法だと語る。

 フランスとアメリカ、海を隔てた地からやってきた2人が旅の途中で出会い、惹かれ、お互いの恋愛観や人生観を語り合って別れる。半年後の再会を約束して……
 大きな事件が起こるわけでもないし、長い月日が経つわけでもない。旅先のウィーンで、現地の人々とのふれあいはあるものの、ほとんどが2人の会話で展開される。それだけのことなのに、なぜ目が離せないのだろう。つい画面の中に引き込まれてしまう。
 監督は、リチャード・リンクレイター(Richard Linklater)。この映画でベルリン国際映画賞・監督賞を受賞した。

 少しでも解り合おう、幸せになろうとしながら、少しずつ距離を縮めていくセリーヌとジェシー。何か満たされない、どこかさびしいと感じているほど、2人が紡ぎ出す言葉の中からキラキラした宝石をたくさんみつけることができると思う。

(次ページ『ビフォア・サンセット』に続く。To be continued to next page…


<本ブログ内リンク>

6才のボクが、大人になるまで。』(BOYHOOD)

6才のボクが、大人になるまで。』(BOYHOOD)その2


<公式サイト>

『エブリバディ・ウォンツ・サム!! 世界はボクらの手の中に』

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